エセルからの招待
『 アランの学校の大学祭があるので来て下さい 』
エセルから招待されて、行って来ました。
各国からの留学生が、それぞれの郷土料理を出店しています。
もちろん私のお目当ては、フィリピンBBQです
マイクはとても勤勉家です。
この日も、フィリピンブースの傍にある研究室にこもっていました。
と言っても、愛想が悪いとか人付き合いが悪いとかではなく
残された日本での時間を常に勉強に注いでいるのです。
私がフィリピンのお店にいくと、注文を言う前から
エセルはBBQ、マンゴージュースなどを運んできてくれました。
しかも、お金を払わせてくれません。
エセルはお店の仕事が忙しそうなので
ガブリエルとボンを連れ立って見て回る事にしました。
真ん中の女の子もフィリピンからの留学生の子供で
彼女には3歳になる弟がいます。
その弟は、日本語がとても上手です。
『 日本語が上手だね 』 と言うと
『 でも、フィリピンの言葉がしゃべれないんだよ 』との返事でした。
ボンが 『 フィリピンにもかき氷あるんだって 』 と言いました。
すかさず、ガブリエルが 『 あれはハロハロっていうんだよ 』
『 知ってるよ、コーンやアイスがのっていてもっとゴージャスだよね 』
『 え~mahalさん、食べた事あるの?』
『 5回食べたよ 』
『 いいなぁ~ワタシなんか1回だけだよ 』
『 ボクは1回も食べた事ない 』
日本に来たとき、6才と5才だった彼らは
フィリピンで何回も食べていると思いますが
記憶が無いのだと思います。
『サリサリショップって知っているかい?』
との問いにも、2人とも覚えていませんでした。
きっかり1時間後、エセルのところに戻ると
頼んでいたBBQは丁度パッキングを終わったところでした。
今日のお礼を言い、代金を払おうとすると
『 私からのプレゼントです!! 』
と言って決してお金を受けとろうとしません。
かなりの押し問答をしましたが
結局エセルからのプレゼントになりました。
こんな、フィリピーナもいるんです