スペシャルキッズ
『 mahalは将来、今の勉強を生かす仕事をするのですか?』
エセルから、尋ねられました。
私の希望は知的障害児の施設で働く事なのですが
知的障害児を英語でどう言うのか知りませんでした。
そこで咄嗟に口から出た言葉は
『 私は ヒンディ・インテリジェンスの子供の施設で働きたいのです 』
自分で話していながら
なんて失礼な表現をしてしまったんだ(><;)
と思い、頭を抱えました。
そんな私を見て、エセルが笑いながら言いました。
『 英語では、スペシャル・キッズと言うんですよ 』
特別な子供???その表現も酷くない???
日本語に訳すと、あまり良いイメージにとれませんでした。
しかし、エセルから詳しく聞くと
スペシャルキッズには選ばれた子供達と言う意味があって
けっして、特別扱いの意味ではないのだそうです。
フィリピンでは、障害児(この言葉は嫌いなのですが)を
神様に選ばれた素晴らしい子供という意味にとらえるのだそうです。
ここで思い出したのが四ノ宮監督が作った映画「神の子たち
でした。
監督がこの題名を決めたのも、このあたりからきているのかもしれません。
フィリピンでも、自分の子供が障害を持って生まれた時
最初、母親はショックを受けて落ち込むそうですが
家族や親戚などが励ましたり、教会で洗礼を受けたりして
あまり時間がかからずに受け入れる事ができるのだそうです。
稀に日本では、旦那さんやお姑さんなどから
「 うちの家系にはいないよ 」と言われる母親がいるんだよと話すと
エセルは「信じられない」と驚いていました。
あまりに驚かれたので、日本のイメージを悪くしないように
「 昔はよく聞く話だけど、最近は聞かないよ 」とフォローしておきました。
以前、エセルがマニラの大学に勤めていた頃
仕事で、障害児の母親にインタビューをした事があるのだそうです。
スペシャル・キッズと言われていても、実際に自分の子供が?と考えると
インタビューする前はかなり緊張したそうです。
その母親はこう話したそうです。
『 私はこの子を神様から授けてもらい、心から感謝しています。
この子のおかげで、私は幸せを感じる事ができます 』
その母親の顔が輝いていたのを、今でもしっかりと覚えているそうです。
スペシャル・キッズ・・・
とてもいい言葉だと思いました